武富士の責任を追及する全国会議

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武富士一万人訴訟ニュース 第33号(4陣5回目)

武富士一万人訴訟ニュース 第33号(4陣5回目)

平成24年12月19日

武富士の責任を追及する全国会議
代表 弁護士 新里宏二
事務局長 弁護士 及川智志
〒271-0091 千葉県松戸市本町5-9 浅野ビル3階 市民の法律事務所内
電話047(360)2123 FAX047(362)7038 http://takefuji-tsuikyu.com/

司法書士 乾 亮太朗

皆さんこんにちは、全国訴訟第4陣5回目の期日報告をいたします。
前回の期日報告はニュース30号でお知らせしています。
今回は原告が主張をすることになっていました。

第4陣5回目:12月19日10時30分~415号法廷

1、出廷した当事者、裁判官、書記官

原告訴訟代理人は新里団長をはじめ4名、被告代理人5名、裁判官は大竹昭彦裁判長、大野晃宏裁判官、本井修平裁判官,田邉雅孝書記官です。
傍聴席には10人くらいでしょうか。

2、主なやりとり

(※法廷でのメモのおこしです。)

大竹裁判長
それでは開廷しましょう。
原告は,12月19日付準備書面6から11を陳述されますね。

原告代理人
はい,陳述します。

大竹裁判長
甲58から102の9までは写しで提出されますね。

原告代理人
はい,提出します。

大竹裁判長
被告は,乙第37号証を提出されますね。

被告代理人
はい,提出します。

大竹裁判長
文書送付嘱託について原告にお伺いしますが,民事17部はどうなっていますか。

原告代理人
送付嘱託については,全ての文書について採用されました。
しかし,管財人から実際に送付された文書は,一部でしかなく,追加の送付嘱託をしたのですが,やはり一部しか送付されていません。
平たく言うと,管財人が選択したものが17部に送付されています。
現在,謄写して精査しています。
今現在手元にあるもので,続けるか,さらに送付嘱託をするか,検討中です。検討が終わったら,17部以外の送付嘱託は取り下げる予定です。

大竹裁判長
他部というのは当部のことも含みますね。
特に足りないものがあれば検討します。
被告のご予定はいかがですか。

被告代理人
1月末までに反論したいと思います。

大竹裁判長
それでは,次回期日をいれましょう。
原告代理人から,弁論要旨の口答での陳述をなされるということですので,お願いします。

原告代理人
三上弁護士から第10準備書面の要旨を口頭弁論

第1 はじめに

   被告らは、「武富士においては、大がかりなシステム変更を伴う場合であっても、…諸判例を踏まえつつ、…みなし弁済規定の適用要件を充足するために…態勢を整備してきた。」旨主張するが、これらの主張は、全く事実に反することが、武富士の常務会議事録により、明らかにされた。
以下、詳述する。

第2 平成16年7月26日の常務会議事録

 1 平成16年7月26日の常務会(被告健晃ほか出席)では、「過払返還請求の現状」についての報告がされ、「直近5年間の返還状況」が激増の一途を辿っていることが確認された(甲90の3)。

 2 同常務会では、「今後の対策」として、「現行のままでは17、18条立証困難」(すなわち、みなし弁済の立証困難)であることを踏まえて、みなし弁済の成立に向けた「システム改善」を行うことも検討されたが、それには「高額な経費。」がかかる上、「実現後、効果発生は5年後から。」とされる(もし仮に、みなし弁済の要件を充足しても、既存債権についてまで遡ってみなし弁済の規定が適用されるわけではないため、効果発生には時間がかかる。)ことなどを理由に、採用されなかった(甲90の3)。

 3 そして、「現状のまま」(すなわち、みなし弁済の立証困難)でも「出来る事」として、「提訴すると減額は極めて困難」であり、「最高裁(厳格)判決後、傾向強化」していることも踏まえて、「早期返還等を条件として理屈抜きに減額を迫る。」「努力」をすることが、武富士の方針として、確認された(甲90の3)。

 4 このように、武富士は、もともと「現行のままでは17、18条立証困難」(すなわち、みなし弁済の立証困難)であることを十分に認識しつつ、みなし弁済の成立に向けた「システム改善」を怠り、過払金返還請求に対しては、「現状のまま」「理屈抜きに減額を迫る。」方針を取っていたのであり、「武富士において、…みなし弁済規定の適用要件を充足するために…態勢を整備してきた。」事実がないことは、明らかである。

第3 平成18年5月8日の常務会議事録

 1 平成18年5月8日の常務会(被告健晃ほか出席)では、貸金業規制法施行規則の改正に伴い、「期限の利益喪失約款」を変更することが承認された(甲91の2)。

 2 同常務会では、「新施行規則例通りの喪失約款」とする「A案」も提案されているが、A案によると「利息制限法の説明」について、「説明義務あり(新規時、入金時、管理時)」とされ、「理解した顧客が約定利息の支払に応じるか否か」が「懸念事項」とされたため、採用されなかった。
そして、「未収による喪失約款のみ削除」とする「C案」が「利息制限法の説明」が「不要」であり、「現状業務と大きな差異がない。」ことを理由に、採用された(甲91の3)。

 3 なお、同常務会で配布された「弁護士意見比較」によれば、武富士が意見聴取した3名の弁護士は、「契約書変更による43条適用の有無」について、いずれも異論なく「既存→×」(すなわち、既存債権については43条の適用は認められない。)という見解を明らかにしている。
これを踏まえて、武富士の社内プロジェクトでは、「※既存債権の請求根拠、請求時の留意については別途検討。」の必要があることが確認されているが(甲91の3)、その後、武富士において、この点に関する「別途検討」が行われた形跡は、一切ない。

 4 そうすると、武富士は、少なくとも「既存債権については43条の適用は認められない。」ことを十分に認識していたにもかかわらず、債務者らに対し、法律上の根拠のない支払請求をし、債務者らの「誤解」に基づき、義務なき支払を続けさせることを、会社の方針としていたことになる。

第4 平成20年4月28日の常務会議事録

 1 平成20年4月28日の常務会(被告健晃ほか出席)では、被告健晃が「担当役員」として、「過払減少対策について」の検討をし、原案どおり可決承認された。(甲92)。

 2 同常務会で配布された「過払いを主張されるお客様への対応と流れ」によれば、武富士の「支店またはお客様相談室に顧客より過払いの主張や相談がある。」と、「支社またはお客様相談室」で「利息制限法に引き直す。」計算をすることになっている。
もっとも、武富士自らの計算により「過払いになる。」ことが明らかになった場合でも、その過払金額が「▲100万円超」とならない限り、武富士は、(過払金返還はおろか)「④0円和解」すらせず、「①利下げ ②元金処理 ③元金割れ和解」のいずれかを選択することにより、当該顧客に対し、さらに支払を続けさせる方針が確認された(甲92の3)。

 3 ところで、武富士の社内規則である「過払金支払規程」の中では、「過払金返還に関する態勢」として、「顧客等本人からいわゆる過払金等に関する相談その他申し入れ等があった場合において、当該顧客等が十分な法律知識を有しないときに、当該顧客等に対して丁寧な説明を行うようにすること。」が定められている(甲94の3)。
しかしながら、もし仮に、武富士の従業員が、同社内規則のとおり、「過払金等に関する相談その他申し入れ」をしてきた顧客に対し「丁寧な説明」をしようとすると、武富士の計算でも「過払いになる。」顧客に対して、なお支払をさせることは、およそ不可能である。

 1 そうすると、武富士の計算で「過払いになる。」ことが判明した顧客から「相談その他申し入れ」があったときも、0円和解すらせず、さらに支払を続けさせることを方針とする常務会決定は、事実上、武富士の社内規則(当該顧客に対する「丁寧な説明」を要求するもの)を蔑ろにすることを黙認するものであったというほかない。

第5 まとめ

   以上によれば、武富士は、もともと「現行のままではみなし弁済の立証困難」であることを十分に認識していたにもかかわらず、みなし弁済の成立に向けた「システム改善」を怠り、また、少なくとも「既存債権についてはみなし弁済の適用は認められない。」ことを認識していながら、債務者に対し、法律上の根拠のない支払請求をし、さらには、武富士の計算でも「過払いになる。」ことが判明している顧客から「相談その他の申し入れ」があったときも、社内規則に定められた「丁寧な説明」をしないで、さらに支払を続けさせることをもって、会社の方針としていたものである。
これらの点において、亡保雄及び被告健晃らが、武富士の法令遵守態勢の構築を怠り、取締役としての職務上の義務に違反したことは、明らかである。

以 上

大竹裁判長
それでは,本日の予定は以上とします。
次回は2月27日10時半からこの415号法廷で行います。
被告は,2月1日までに書面を提出してください。

意見交換

裁判所の待合室で意見交換を行いました。
及川弁護士から,今年最後の期日の傍聴に対するお礼が述べられました。
平成24年度の東京における最後の期日でした。
今後とも,よろしく御願いします。

以上

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