武富士の責任を追及する全国会議

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武富士一万人訴訟ニュース 第16号

武富士一万人訴訟ニュース 第16号

平成24年7月2日

武富士の責任を追及する全国会議
代表 弁護士 新里宏二
事務局長 弁護士 及川智志

第3陣3回目の期日が開かれました。

司法書士 芦田 笑美子

皆さんこんにちは。
7月2日午前10時、東京地方裁判所708号法廷で武富士一万人訴訟の第3陣訴訟の3回目の期日が開かれました。
法廷でのやりとり等のご報告をさせて頂きます。

第3陣4回目9月24日(月)午前10時00分から708号法廷です。 

【23名の方に傍聴をしていただきました。】

1、今回は全国訴訟第3陣の3回目の期日でした。

708号法廷は、入り口側に椅子が据え付けられていないスペースがある(車いす用)法廷で、広さの割に椅子の数が少なかったので、23名でも8割がた席が埋まっていました。
別件でビラ配りをしていた方も興味を示し、傍聴に参加してくださいました。

原告ら訴訟代理人は、及川弁護士他5名、被告ら訴訟代理人は5名出廷していました。

民事第17部に係属中のこの第3陣訴訟ですが、異動で裁判官が一名変わり、戸田久裁判長、石井義規裁判官、中野雄壱裁判官のご担当です。

2、開廷、書面の陳述

裁判長が、裁判官が変わったことから、弁論の更新(新しく参加した裁判官に、これまでのやり取りを共有してもらう手続)をします、と発言しました。
その後、被告ら代理人が提出していた第1準備書面と、原告ら代理人が提出していた第3~第5準備書面の陳述がされました。

原告らの提出した書面の概要ですが、第3準備書面が、被告らが「貸金業者に引直し計算をする義務はないから、取締役にも責任はない」と主張していることに対する反論で、第4準備書面は、武富士が倒産に至った原因とその原因は取締役らの責任によるものであるという主張、第5準備書面が、借入・返済時に交付される書面に関する原告らの求釈明に対して、被告らが「答える必要がない」と主張していることについての、原告らの反論等です。

3、弁論要旨陳述

今回も、原告の主張内容を要約した「弁論要旨」の陳述を用意していました。
そして第2回期日に続いて今回も、実にあっさりと弁論要旨の陳述が認められました。

及川弁護士が行った弁論要旨の陳述は、第4準備書面の内容を中心に行われました。

武富士倒産の原因としては、武富士のやり方では、利息制限法を超える利息をとってはいけないと被告らはわかっていたのに、業務を改善しないままに高い利息を取り続けたこと、過払金を返還するための引当金が適切に計上されていなかったこと、引直計算をしないで行った配当は違法であること、武富士創業者が起こした盗聴事件などによって、武富士が重大なダメージを被ったこと、被告らが従業員に過酷なノルマを課したことにより、武富士は3度も行政処分を受けていること、上記の事実が原因となり、金融機関からの借入に、厳しい条件を付けられる等、資金調達に回復しがたい影響を及ぼしたこと、等の様々な問題があると整理し、これらの事実は、取締役であった被告らの責任にほかならず、他の大手3社が破綻せずに営業を続ける中で、武富士だけに特有の事実であると主張しました。

4、送付嘱託について

弁論要旨の陳述が終わると、裁判長が、原告らから、平成8年以降の取締役会議事録、常務会議事録、監査役会議事録の文書送付嘱託(言葉の意味は、本ニュース10号をご参照)の申立がされていて、被告ら代理人は「必要ない」と主張していましたが、裁判所としては、関連性はあると考えるので、これを採用します、と発言しました。

これに対し、被告ら代理人は、先行の訴訟(第1陣)でも、送付嘱託が採用されているので、重ねては不要ではないか、と発言しました。
ここで、裁判長も「おや?」という表情になったのですが、及川弁護士が、先行訴訟で採用されたのは取締役会議事録だけであること、1陣と本件は別の訴訟なので、1陣に左右されることなく進めてほしいことを申し述べると、裁判長はこれに理解を示し、「では、このままで」と、原告の申し立てたすべての文書(平成8年以降の取締役会議事録、常務会議事録、監査役会議事録)の文書送付嘱託の採用を決定しました。

5、今後の進行について

順番で行くと、次回の期日では、被告側が原告らの準備書面に反論することになります。
裁判長は、「普通だったら被告からの反論になるんでしょうけど、どうしますか」と言った後で、被告側に準備にどのくらいの時間がかかるかを尋ねたところ、8月いっぱいいただきたい、との回答でした。
ここで、裁判長は、原告ら代理人に、法廷はこの大きさでいいのかを尋ね、できれば大きな法廷にしてほしい、との発言を受けて、前回同様、大きな103号法廷が使用できる日を確認してから、法廷外で裁判所・両代理人とで協議して次回期日を決めることにしようとしました。
しかし、ここで、原告ら代理人側が、やはり、代理人の都合もあるので、今日、次回期日を決めてほしい、その分、次回は小さい法廷でやむを得ない、と方針を変更したことを受けて、次回は9月24日(月)10:00~東京地裁708号法廷 となりました。
ただ、期日がだいぶ先なので、送付嘱託の結果が届いて、それらに基づき、原告が次回期日までに前倒しでできるようであれば、更に主張・立証を補充する、という方針も確認されました。

6、最後に

今回も、報告集会は行わず、代わりに法廷を出た後で、意見交換をしました。

及川弁護士が、今日の裁判の意味合いを説明しました。
1陣に続いて文書送付嘱託が採用され、しかも1陣では留保されてしまった常務会議事録・監査役会議事録も含めての採用ということで、感触はいいという意見がありました。

それから、新里団長からも、大変面白い裁判になってきた、これから、大量の文書が入手できて、これを分析し、立証の計画を立てなければならない。
これからが本番だ、といわれ、身の引き締まる思いがしました。

私も、やはり第3陣の裁判長は、淡々とした中でも原告の主張にかなりの理解を示してくれているように感じました。
膨大な量になることがわかっていながらも、文書送付嘱託を採用し、その証拠の中から事実を見極めようという姿勢が見えます。請求棄却の判決にするつもりなら、このような文書送付嘱託の採用はしないでしょう。
その意味で、これを採用した1陣・3陣の裁判長の本裁判に対する姿勢に、期待が持てると思います。

また、次回もやはり小さな法廷ですが、上記の報告のとおり、日程の調整さえつけば、大きな103号法廷に戻すことに、裁判長は抵抗がないように感じられます。
しかも、傍聴ができなくなってしまう「弁論準備手続」に回すという発言は、今のところありません。
是非、第3陣は103号法廷に戻していただくべく、次回の第3陣の傍聴には、たくさんの方に傍聴に足を運んでいただけると大変助かります。

最後に、担当が違って、いつものニュースのように、発言録を作成することができなくて申し訳ないのですが、少しでもこの裁判の内容と様子が皆様に伝われば、幸いに思います。

以上

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