武富士の責任を追及する全国会議

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武富士一万人訴訟ニュース 第48号(3陣9回目)

武富士一万人訴訟ニュース 第48号(3陣9回目)

平成25年7月10日

武富士の責任を追及する全国会議
代表 弁護士 新里宏二
事務局長 弁護士 及川智志
〒271-0091 千葉県松戸市本町5-9 浅野ビル3階 市民の法律事務所内
電話047(360)2123 FAX047(362)7038 http://takefuji-tsuikyu.com/

事務局次長 司法書士 乾 亮太朗

皆さんこんにちは。
本日東京地裁裁判所で行われた、裁判の報告をお送りします。

前回は44号でお知らせしています。

第3陣9回目午後2時~東京地裁530号法廷

1、出廷した当事者、裁判官、書記官

戸田久裁判長,石井義規裁判官,中野雄壱裁判官,尼子まゆみ書記官,原告代理人2名,被告代理人5名が出廷しました。
傍聴席には12名です。

今回,原告からは,第22,23,24の三つの準備書面が陳述されました。
このうち,第22準備書面の要旨を,及川弁護士が口頭で陳述しました。
原告側の主張はこれが全てではありません。
ただし,内容が理解しやすいものでした。
やりとりの中で全文を掲載します。

2、主なやりとり

※法廷でのメモのおこしです。()内は僕の解説です。

戸田裁判長
まず,原告の第22,23,24準備書面を陳述されますか。

原告代理人
はい,陳述します。

戸田裁判長
あと,原告の甲129以下・・これは原本として提出されます?

原告代理人
証人の陳述書ですね。すみません,本日原本を持っておりません。

戸田裁判長
では,次回提出ということでよろしいですか。

原告代理人
はい,申し訳ありません。

戸田裁判長
被告は,乙66号証を写しで提出されますか。

被告代理人
はい,提出します。

戸田裁判長
あと,原告の証拠申し出に対する,被告からの意見書ですね。

被告代理人
はい。

戸田裁判長
今回出された,被告の意見書について,原告はどのようにお考えですか。

原告代理人
たしかに,健晃氏は,別の部での本人尋問が採用されています, このため,こちらでも重ねてやるのか。
という問題はあります,ただ,意見書を頂いたばかりなので,他の二名(俊樹氏と博子氏)についてと併せて,原告からの意見書をお出しします。

戸田裁判長
原告は,今日の期日における準備書面の口頭での陳述をされるとおききしています。

原告代理人
はい,口頭で陳述したいと思います。

戸田裁判長
被告はよろしいでしょうか。

被告代理人
はい。

及川弁護士
(第22準備書面を口頭で陳述:内容は以下のとおり)

  • 第1 過払金返還請求権の増加が倒産の原因ではないこと
    被告らは,武富士に対する過払金債権が総額約1兆3800億円あり,これと比較すれば,原告が主張する原因が会社経営に与える影響は僅少であって,倒産の原因となるものではないとするが,失当である。
    武富士だけではなく,他の大手貸金業者においても,過払金債権は武富士と同程度の金額であったと考えられるが,大手貸金業者の中で武富士のみが倒産している以上,倒産の原因は過払金返還請求権の増加以外の原因に求めるべきである。
    過払金返還請求権の増加が倒産の原因でないことは,武富士が計上している利息返還損失引当金の額と比較しても明らかである。
    すなわち,武富士は,平成22年3月の時点で,将来の過払金返還請求発生見込額を約2700億円(将来にわたって,それ以上の過払金返還請求がされることはない。)と見積もっていたのであり,これを利息返還損失引当金として,一括して「負債」の部に計上してもなお,資産超過の状態にあったのである。
  • 第2 倒産のきっかけは手元資金の不足にあったこと
    このように,武富士が,資産超過の状態にありながら,倒産するに至ったのは,手元資金(キャッシュフロー)に不足が生じたからである。
    武富士は,盗聴事件によって社会の信頼を著しく低下させた後も継続して不祥事を重ねたことにより,反社会的な性格を払しょくすることができなかった。そのため,武富士の営業収益等は低下し,また社債等の早期償還に応じざるを得ない状況に陥っていた。
    その一方で武富士は,平成16年3月期以降,総額約1304億円もの配当を実施し,また,平成19年及び平成20年に自己株式の取得を実施したことにより約107億円もの財産を流出させた。さらに,実質的ディフィーザンスを目的とする一連の取引により,平成20年には297億円もの会社財産を流出させた。
    武富士は,このようにして,不祥事による営業収益等の低下にもかかわらず,平成16年3月期以降,総額約1708億円もの財産を流出させたのである。
    これにより武富士は手元資金の不足に陥り,平成23年4月に予定されていた545億円のグローバル債の償還に対応できずに倒産に至ったのである。
    このように,配当,自己株式の取得,実質的ディフィーザンスに限っても,武富士は平成16年3月期以降,1708億円もの財産を流出させており,これを,武富士の倒産のきっかけとなるグローバル債の545億円と比較すれば,会社財産の流出が会社経営に与えた影響は明らかである。
    したがって,以上のような会社財産の流出がなければ,武富士が倒産に至ることはなかったといえ,被告らの任務懈怠と原告らの損害との間に因果関係があることは明らかである。
以上

及川弁護士
すみません,これは第22準備書面の要旨です。
お渡ししたものの表題には,第23準備書面と書いてありますので修正をお願いします。

戸田裁判長
次回は,原告は,被告の意見書に対する反論ですね。
被告はご予定はありますか。

被告代理人
原告の準備書面への反論を行います。

原告代理人
(第一陣で行った)証人尋問の謄写記録を提出する予定です。

戸田裁判長
次回は,9月4日の午後2時半から,同じ530法廷です。

3、報告集会

僕は次の予定があったので,報告集会には参加できませんでした。

4、おまけ(ニュースの作り方について)

前回,証人尋問の主なやりとりを,ニュースに載せなかった理由とも関連することになります。

裁判所の傍聴では,録音が禁止されています。このため,ニュースは,僕や芦田司法書士が,傍聴席に座って,そこで聞こえる裁判官や,原告被告の代理人の発言を紙にメモしたものを元にしています。
裁判所から事務所等に戻ってから,メモからパソコンで清書しています。

僕のメモは殴り書きです。
発言を逐一正確に記録できる能力もありません。
小さな声だと,傍聴席からは聞こえないこともあります。また,メモを取っていて感じるのですが,法廷内で,発言する人が,発言の最後の語尾を省略することがよくあります。
裁判官も代理人も,法廷で同じ時間に会って,その場で話をしているわけですから,文章のようにきっちり発言しなくても通じるわけです。
また,法廷で,実際に会って,その場で話をしているからこそ,語尾を省略することによって,「伝わるニュアンス」があると思います。
その意味で,仮に録音できたとして,その録音を文字に起こしても意味がわからないのではないかと思います。
やってみたことがないのでわからないのですが・・・。

メモを取り損なったり,もとから発言の無い部分は,僕が書き足します,書き足さないと意味がわからないからです。
その意味で,このニュースはあくまで「メモのおこし」です。正確な発言記録ではありません。

先日第1陣の期日で行われた,証人尋問では,調書の作成のために裁判所自身が録音をしていました。
被告代理人さんからも,証人に対して「録音しているので,発言が重ならないようにしていただけると助かります」というアドバイスがありました。
なるほど,と思いました。
また,裁判長や代理人の発言自体も,後から書き起こして意味がわかるように,工夫がされていたと思います。

僕のメモでは,そういう正確性が全く再現できないので,先日の証人尋問での発言メモはニュースにしませんでした。

以上

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